器を使い込む

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陶器は使い込むほどに味わいが増します。

何度も水をくぐった器は土肌が落ち着き、しっとりとしてきます。

今日は、ギャラリーに(陶 すばる)に、o氏が訪ねてくれました。

o氏は結婚の際に、引き出物として昴宿窯の器を選んでくださいました。

幸多かれと、気持をこめて制作したことを覚えています。

それから10数年がすぎ、o氏ご夫妻の器もしっとりと手になじみ落ち着いた風情になったとか・・・

器が結ぶ縁での、人のつながりも嬉しいものです。

昴宿窯の器は金繕いの修繕も承っています。

修繕にもちこまれた器を手にして、これほどまでに大事にしていただいてと、

作り手として頭が下がるような思いがわくことも、しばしばです。

投稿者: subaru

清少納言は、『枕草子』で、「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし・・・」と、したためています。“統ばる(すばる)”とは、<ひとつに集まっている>という意味の“すまる”から転じた言葉らしい。中国ではプレアデス星団(おうし座)を昴宿と呼びます。何かの吸引力であればイイと願う、昴宿窯の主・アゴさんと私(アゴさんの連れ合い)の日常のつれづれと陶芸よもやま話を届けます。

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