夕飯にちりめん山椒をつくる。
白いご飯にぴったりで、これだけでおかわりがしたくなる美味しさ。
夫婦とも酒飲みの昴宿窯の住人には、辛口の酒のあてにもピッタリノ一品である。
それで思い出したことが・・・。この地に大阪の仕事場から移り、窯を築き腰を据え始めた20数年前、
この土地には数本の山椒の樹があった。
ちょうどこの季節、樹は鈴なりに実をつけた。 自分たちだけでは多すぎるので、親戚や知人に送ったりもした。
そんな元気だった山椒の樹が、突然枯れた・・・1本また1本・・・
とうとう全て枯れてしまった。
後から聞いたのだが、山椒の実を取る時はまわりで歌ってはいけないと。
山椒の根が弱いから、根を踏んではいけないということなのだろう。
そういえば、実を取りながらペチャクチャお喋りばかりしてたっけ・・・
田舎の暮らしのことなど何も知らなかった頃のことである。
今日は、二十四節季のうちの“芒種”だったとか。