耳のある午

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昨年末の陶芸展に来てくださったお客様、ありがとうございました。
今年も1カ月が過ぎようとしています。ブログの更新がすっかり遠のき・・・申し訳ありません。
歩みののろい亀さんのようなアゴさんと私ですが、
新たな年が始り、ゆっくりではありますが、じっくりと仕事に取り組んでいきますんで
よろしくお願いします。

さてさて、昴宿窯がお届けしている、干支の土鈴も3回り目に入りました。
初めて干支の土鈴をお届けしたのが、午の年。鞆渕にアトリエと窯を築き、新たなスタートをきった24年前でした。
2度目の午年を迎えて制作した時(12年前)に、耳のない午をつくってしましました・・・
この午は埴輪の午をイメージして作っているのですが
午の頭部にある装飾が幸いしてか(?!)、買っていただいたお客様からは苦情もなく・・・
追加で制作していたアゴさんが“アーッ”と気付き・・・ということがありました。

12年前と同じ型の午ですが、今年は『耳のある午』を届けることが出来ました。
この10年ほど、仕事の中心になっている、超強還元焼成で焼き上げた午は
一段と強く凛々しくなったような気がしているのですが、いかがでしょうか。
私達と付き合いの長い古くからのお客様の中には
“並べて飾ろうかな(笑)”などとおっしゃっていただき、12年前のお詫びが出来たかな?と。IMG_0916

しっかりとついた耳に素敵なニュースが飛び込んでくるといいなぁ。

投稿者: subaru

清少納言は、『枕草子』で、「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし・・・」と、したためています。“統ばる(すばる)”とは、<ひとつに集まっている>という意味の“すまる”から転じた言葉らしい。中国ではプレアデス星団(おうし座)を昴宿と呼びます。何かの吸引力であればイイと願う、昴宿窯の主・アゴさんと私(アゴさんの連れ合い)の日常のつれづれと陶芸よもやま話を届けます。

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