窯を焚く

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冷たい雨が降り続いた先週末は12月の陶展に向けての窯焚きでした。IMG_0819
鞆渕の窯場は、現在は大きな屋根の下に4つの窯があり
立派な窯場になっていて、雨が降っても心配はありませんが、
まだ、仕事場を作りつつあった頃、
(仕事場は20年たった今でも何処かをいじっていますが。。。)
屋根が窯の上だけにしかなくて、傘をさしながら薪を放り込んでいたという
笑い話のような窯焚きの経験も・・・
大きな窯を焚くときは、何人かの人たちに手伝ってもらい
窯の前で酒を酌み交わし、祭りのように過ごしたことも。。。

今回の窯はアゴさん一人で焚きあげるような設計になっており
3日間ストイックな窯焚きでした。

窯焚きの最終は炎との格闘になりますが
ゆっくり温度を上げていく時間帯は、
雨に打たれて、ポタリポタリと落ちてくるギンナンを拾っては
(窯場の横には大きな銀杏の木があり、秋には沢山のギンナンをつけます。)
窯の熱を利用して実を焼いたりして
秋の味も楽しみながら、窯のまえで過ごすのはなかなか良いものです。

投稿者: subaru

清少納言は、『枕草子』で、「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし・・・」と、したためています。“統ばる(すばる)”とは、<ひとつに集まっている>という意味の“すまる”から転じた言葉らしい。中国ではプレアデス星団(おうし座)を昴宿と呼びます。何かの吸引力であればイイと願う、昴宿窯の主・アゴさんと私(アゴさんの連れ合い)の日常のつれづれと陶芸よもやま話を届けます。

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