藁(わら)からの恩恵 PART2 ひだすき

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前回の投稿からずいぶん時間が経ってしまいましたが、ひだすきの器の続きです。

釉薬のかかった器も使い込むとしっとりと落ち着いてきますが

ひだすきの器は焼き上がりすぐはざらざらとした感じがあるのですが

使い込むほどに落ち着きが出てきて表面のざらざら感もなくなります。

自分用のマグカップとして、毎日使い込んで、しっとり感を楽しんでくださるお客さまも

いらっしゃいます。

ひだすきの器は、“土(つち)感”があり作家モノの作品らしい味わいがあります。

昴宿窯のひだすきは、緋色の美しさと、日常使いしやすさを追求しています。

昨年末の陶展で、半磁器土のひだすきを発表しましたが

思いのほか、土ものに親しんだお客さまからの反応も良く

今年は作品のバリエーションを増やして、見ていただきたいと思っています。

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投稿者: subaru

清少納言は、『枕草子』で、「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし・・・」と、したためています。“統ばる(すばる)”とは、<ひとつに集まっている>という意味の“すまる”から転じた言葉らしい。中国ではプレアデス星団(おうし座)を昴宿と呼びます。何かの吸引力であればイイと願う、昴宿窯の主・アゴさんと私(アゴさんの連れ合い)の日常のつれづれと陶芸よもやま話を届けます。

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